LTSP実験環境をVirtualboxで作ったメモ。 サーバーにはワケあってUbuntu 10.04を使用。
Virtualboxの設定ですが、ウィザードを使ってマシン設定「ubuntu」で作ります。 ウィザードではメモリに512MBを割り当てたぐらいで特に変更点はなく作成しました。
ネットワークの設定ですがltsp-serverはNIC2枚刺しの状態にしたいので、ネッ トワークのアダプタ1と2を使い、アダプタ1を外向きのNICにし割り当てを「NAT」、 アダプタ2を内向きのNICにし割り当てを「内部ネットワーク(intnet)」に設定しました。
インストールはDesktopを使い普通にインストールしました。
$ sudo ltsp-build-image
とするとイメージが作成されます。
ネットワークの設定はこんな感じです。
eth0のほうはあまりすることがありませんが、eth1のほうはltsp-clientにdhcpでIPを配布したりするので設定が必要になります。
ethの番号が逆になってる場合は読み替えばいいのですが、付け替えたい場合は /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules に書き込まれてMACアドレスを見て適宜変更してください。
設定をするのは /etc/network/interfaces 、 /etc/ltsp/dhcpd.conf 、 /etc/default/dhcp3-server です。
auto lo iface lo inet loopback auto eth0 iface eth0 inet dhcp auto eth1 iface eth1 inet static address 192.168.100.1 netmask 255.255.255.0 network 192.168.100.0 broadcast 192.168.100.255
# # Default LTSP dhcpd.conf config file. # authoritative; subnet 192.168.100.0 netmask 255.255.255.0 { range 192.168.100.20 192.168.100.250; option domain-name "example.com"; option domain-name-servers 192.168.100.1; option broadcast-address 192.168.100.255; option routers 192.168.100.1; # next-server 192.168.0.1; # get-lease-hostnames true; option subnet-mask 255.255.255.0; option root-path "/opt/ltsp/i386"; if substring( option vendor-class-identifier, 0, 9 ) = "PXEClient" { filename "/ltsp/i386/pxelinux.0"; } else { filename "/ltsp/i386/nbi.img"; } }
# Defaults for dhcp initscript # sourced by /etc/init.d/dhcp # installed at /etc/default/dhcp3-server by the maintainer scripts # # This is a POSIX shell fragment # # On what interfaces should the DHCP server (dhcpd) serve DHCP requests? # Separate multiple interfaces with spaces, e.g. "eth0 eth1". INTERFACES="eth1"
クライアントの設定はインストールの必要もないので5分もあれば終わります。
ウィザードを使って設定しますが、ハードディスクは必要ないので途中のハードディスク作成はチェックを外し、作成しません。
設定の変更点ですが、「システム」起動順序の「フロッピー」「CD/DVD-ROM」「ハードディスク」のチェックはすべて外し「ネットワーク」だけにします。
メモリはウィザードデフォルトの384MBは多すぎるので64MB〜128MB程度にします。(自分は128MBにしました。)
「ネットワーク」の設定は、アダプタ1の割り当てを「内部ネットワーク(intnet)」に変更します。
LTSPクライアントの画面はデフォルトではldm(LTSPのディスプレイマネージャ)の一つだけですが、lts.confを設定するとターミナルを複数の仮想画面に割り当てられます。
割り当てることができるターミナルは/opt/ltsp/i386/usr/share/ltsp/screen.d/(ubuntuの場合)を見ると、標準のldm以外にshell, xdmcp, telnet, startxが使えます。
lts.confに書く仮想画面の設定ですが書き方にはコツがあります。そのコツは
ということで標準をldm、サブにrdesktopを割り当てるときはこのように書きます。
[default] SCREEN_02 = ldm RDP_OPTIONS = "-a 16 -l x" RDP_SERVER = 192.168.0.10 SCREEN_01 = rdesktop
仮想画面の切り替えはLinuxの仮想コンソールの切り替えと同じでCtrl+Alt+Fxx(ファンクション)キーで切り替えられます。