環境はWindows XP Homeです。 coLinuxは基本的にLinuxを分かっている人向けだと思うので、そのレベルに合わせて書いてます。
常用するにはサービスとして登録したらいいと思うけど、Windows自体使わないし、やる気も無いので、その辺は他で調べてください。
coLinuxのサイトで配布されているDebian-4.0r0-etch.ext3.1gb.bz2を使っていたのですが、 1GBでは少し小さいことと日本語まわりの設定が面倒だと思ったので、etchで日本語設定済みの2GBバージョンを作ってみました。 無保証ですが以下に置いておきます。
Windowsを使わなくなって久しいのですが、たまたまcoLinuxの話題が出て少し面白そうだったので、さわってみました。
coLinuxのインストールでは上記のDebian EtchのRootFSを使うので「choose components」の「Root Filesystem image Download」チェックボックスを外しておきます。
ちなみにチェックボックスを入れたままにしてDebianのRootFSをダウンロードすると、Sarge(!)をダウンロードしてとても悲しいことになります。 (Sargeのサポート期間は2008年4月までなので、よほど事情が無い限り使うのは止めましょう。)
xmingとフォントのインストールには特に注意するところはないと思います。
どの接続がいいのかよくわからなかったのですが、アドバイスによるとWindows XPではTAP-Win32とのブリッジが一番簡単だそうなので、それで行うことにします。
インストール先(C:\Program Files\coLinux)を開くとexample.confという設定ファイルの雛形があるので、適当な名前でコピーして設定します。今回はdebian.confで以下のようなものを作りました。(変更点だけ抜き出し)
kernel=vmlinux cobd0="C:\Program Files\coLinux\Debian-4.0r2-etch.ext3.2gb" cobd1="C:\Program Files\coLinux\swap_256M.img" root=/dev/cobd0 ro initrd=initrd.gz mem=256 eth0=tuntap
同じディレクトリにあるcolinux-daemon.exeのショートカットを作成。
ショートカットのプロパティを開いて、リンク先を
"C:\Program Files\coLinux\colinux-daemon.exe" @debian.conf
に変更。このショートカットをデスクトップに置いておくといいかと思います。
ひとまずCooperative Linux consoleからroot/rootでログインします。 2GBイメージを使っていてる人は、メッセージが文字化けすると思うので、
# export LANG=C
でLANGの変更してください。
/etc/network/interfacesを以下のようにします。
# This file describes the network interfaces available on your system # and how to activate them. For more information, see interfaces(5). # The loopback network interface auto lo iface lo inet loopback # The primary network interface (slirp) #auto eth0 -+ #iface eth0 inet static | # address 10.0.2.15 +-- この部分をコメントアウト # broadcast 10.0.2.255 | # netmask 255.255.255.0 | # gateway 10.0.2.2 -+ # Second network (tap-win32) #auto eth1 #iface eth1 inet static # address 192.168.0.40 # netmask 255.255.255.0 # gateway 192.168.0.1 auto eth0 ← この二行追加 iface eth0 inet dhcp ←
/etc/init.d/networking restart でネットワークを再起動すると外へつながります。
これでネットワークがつながりました。続いてユーザーなども追加しておきます。
# passwd root
# adduser (ユーザー名)
sudoをインストールしてvisudoで上で追加したユーザーを登録しておきます。
# aptitude install sudo # visudo
文字コードとXを飛ばすためにX11フォワーディングを有効にしています。
Xmingソフトをインストールするには、メニューシステムやコマンドのどちらでも使えるaptitudeを使うのが楽だと思います。 aptitudeの使い方はDebianテンプレWikiを参照してください。
# aptitude install xorg
Xをインストールしたのでxtermのウィンドウをxmingに飛ばしてみるテスト。
うまくいくと、ターミナルが起動したと思います。 うまくいかない場合はPuTTYのX11の設定を見直してください。
XDMCPを使ってログインするようにしていると、coLinuxを仮想化ソフトのように扱えます。 フルスクリーンだと遅いし個人的にはウィンドウ飛ばすだけで十分だけど、この話が出ていたので試してみた。
ログインマネージャのkdmを入れるついでにKDE大好きっ子なのでKDEを入れてみた。 上でxorgをインストールしたならxorgを抜いてね。
# aptitude update # aptitude install xorg kde-core kde-i18n-ja kdm ttf-vlgothic
#* #any host can get a login window
上の「#」コメントアウトされた部分を外す。
[Xdmcp]のEnable=falseをtrueにする。
[Xdmcp] Enable=true Port=177
/etc/init.d/kdm restart でkdmを再起動しておきます。